時計の電池交換のやり方を解説!自分でも取り換えることは可能?
「腕時計の電池を交換したいけどやり方が分からない」「素人が時計の中身をいじっても大丈夫?」など、電池交換でお悩みの方は要チェック!
電池の交換方法や、自分で交換することのメリット・デメリットなどを分かりやすくまとめました。
腕時計の電池は自分で交換してもいいの?
交換方法を知っていれば取り換えることは可能
時計の針の動きが遅れたり、頻繁に時間が狂うようになったら、それは電池交換の合図です。
正確な時刻を指すことができなくなると時計としての役目を果たせないので、できるだけ早めの電池交換が望ましいですが「時計専門店が近場にない」「お金がかかるから自分で何とかしたい」という人もいるでしょう。
実は、時計の種類によっては道具さえあれば自分で電池交換をすることも可能なのです。
細かい作業をするのが苦手な方や、「万が一自分でいじって元に戻せなくなるのが怖い」という方は専門店に電池交換を依頼するのがおすすめですが、自分で電池交換をしてみたいという方は、一度交換のやり方をチェックしてみてはいかがでしょうか。
電池が交換できるかは時計の種類による!
道具さえあれば自宅でも腕時計の電池を交換することはできますが、時計の種類によっては自身での交換はおすすめできないので注意です。
基本的に自分でも電池が交換できるのは、クォーツ時計、10気圧防水以下の時計、ケースが標準的なデザインの時計の3種類です。
防水時計も、生活防水レベルの商品なら個人でも電池交換は可能ですが、空気潜水用防水や飽和潜水用防水のレベルになるとプロに任せた方が安心でしょう。
また、電波・ソーラータイプの時計や、パーペチュアル機能などの特殊な機能が備わっている時計は個人ではどうすることもできないので、不具合が生じた場合は専門店で見てもらうようにしてください。
腕時計の電池交換の方法を分かりやすく解説!
1.時計の蓋を開ける
電池を交換する際には、腕時計の裏蓋を見て自分の時計がどんなタイプの時計なのかを確認してください。
はめ込み式なら「こじ開け」というオープナー、ネジ込み式なら時計を固定する保持器と専用オープナー、ネジ止め式ならサイズの合った精密ドライバーといったように、時計の種類によって必要な工具が異なるので、電池交換の前に必ずチェックしておきましょう。
時計に合わないドライバーやオープナーで開けると時計を破損させたり、傷付ける原因になるので、かならず時計のタイプに合った道具を使用するようにしてください。
2.時計に入っていた電池を取り出す
裏蓋を開けたら電池が時計にどのように入っているのかを確認してください。
電池の入り方も時計によって異なり、電池がそのままの状態で入っているシンプルタイプもあれば、爪上の部品で固定されている引っかけタイプ、板状の金属板で押さえるように固定されているリード板タイプなどがあります。
シンプルタイプなら、力任せに外すと周囲にある接触板を破損させる恐れがあるので、ゆっくりと電池を動かし、各方面から少しずつ外すようにしましょう。
引っかけタイプは、爪をピンセットでしっかり持ち上げてから電池を外して下さい。
リード板タイプは、リード板を飛ばさないように押しながら矢印が書いてあるネジを精密ドライバーで少しだけ緩めて取り出すことになりますが、難易度はかなり高めです。
シンプルと引っかけタイプなら自分で交換することも可能ですが、リード板タイプだった場合はプロの時計専門店に依頼をした方が安心でしょう。
3.新しい電池を入れて完了
外した電池を見ると、「SR626SW」や「LR621」「CR1620」といったように数字や英語が書いてあるかと思います。
その数字は電池の種類を表しているため、電池の種類に詳しくない人でも、取り外した電池と同じ番号の物を入れれば問題ないでしょう。
接触を良くするために綿棒などで端子を軽く拭いてから電池を入れるのがおすすめです。
また、電池を入れる際は素手で触れるとショートしてしまったり、電池に手の脂が付いてしまうので注意です。
電池はピンセットで持ち、元々電池が入っていた場所にはめるようにしてください。
新しい電池に取り換えたら、裏蓋をしっかり閉じ、リューズを引っ張り時刻を合わせたら電池交換は完了です。
交換前に知りたい!自分で電池を交換することのメリット・デメリット
電池を自分で交換するメリットは?
電池交換を自分で行う一番のメリットは、なんといってもお店に依頼をするよりも安く済む点です。
時計の種類によっては専門の道具が必要になるので、電池以外に道具も買い揃えなければならないので初期費用がかかりますが、一度購入してしまえば繰り返し使用することができます。
また、自分の好きなタイミングで交換できるので、お店までわざわざ足を運ぶ必要もありません。
手が空いている時間で自由に電池交換できるため、お店のスケジュールに合わせなくてもいいのが便利な点でしょう。
こんなデメリットもあるので注意が必要!
そもそも時計は精密な機械なので、安全に電池を交換するならプロに任せるのが一番です。
細かい作業に自信がある方や、時計の構造に詳しい方なら問題なく自分で電池を交換することも可能だと思いますが、やり方を間違えると電池交換中に他のパーツを壊してしまい、時計自体を駄目にしてしまうケースもあります。
「電池交換代を浮かせようと思ったら、時計を修理に出す羽目になった」というのでは本末転倒です。
時計の種類によって電池交換の難易度は違うため、シンプルタイプや引っかけタイプの時計なら自分で挑戦してみるのもありですが、リード板タイプのように素人が扱うには難易度が高い物もあるので無理はしない方が良いでしょう。
不安な場合はプロに依頼をするのがおすすめ
電池の交換は専門店にお願いすれば安心して任せられるうえに、わざわざオープナーや固定器などを購入する必要もありません。
また、電池を交換する際に、プロなら他のパーツの不具合を見つけてくれる場合もあるため、大きな故障を未然に防ぐことにも繋がります。
時計が狂ったり針が遅れる原因が電池切れとも限らないので、しばらく修理やメンテナンスを受けていない時計なら、オーバーホールに出してみるのもアリでしょう。
メーカーに依頼すれば8万円程かかることもありますが、時計専門店なら2万円前後に抑えることも可能です。
電池交換のついでにオイルの交換や点検も済ませたいという方は、時計のオーバーホール・修理にオススメの専門店5選!もチェックしてみましょう。