時計を自宅でメンテナンス!お手入れ方法や依頼した際の料金も紹介!
時計を劣化させないために自宅で行いたいお手入れ方法や、メンテナンスをする時の注意点などをまとめました。
お手入れに使える便利なアイテムや、オーバーホールを依頼した際の料金なども紹介しているので一読してみましょう。
時計は自宅でもメンテナンスできる?
小まめなお手入れは時計の寿命を延ばす
腕時計は直接腕に着ける物なので、当然汗や汚れなどが付着するうえに、外で使えばゴミが付いたり濡れることもあるでしょう。
汚れや水濡れを放置しておくと時計の劣化を招き寿命を縮めることになるので、定期的なオーバーホールはもちろん、自分でお手入れすることも大切です。
小まめにお手入れすることによって、時計の見栄えが良くなるのはもちろん、長持ちするようにもなります。
メンテナンスといっても、自身でオーバーホールをするのは非常に難易度が高いため、外装を磨いて見た目を綺麗にすることをメインにお手入れするようにしましょう。
もしお手入れだけで改善できなそうな不具合がある場合は、腕時計の修理にかかる費用や修理が必要な症状をチェックして、オーバーホールに出すことも検討してみてください。
時計のお手入れをするタイミングは?
基本的には、その日付いた汚れはその日の内に拭き取ってあげることで、劣化を防ぐのが理想と言えます。
忙しくてなかなか時計のお手入れを小まめにできない人もいるでしょうが、汗や汚れをそのままにしておくと錆びてしまうため、毎日着けている時計なら休日にはクロスなどを使って一通り拭いてあげると良いでしょう。
また、腕時計を着けている側のシャツの袖口に黒い汚れが付いていたら、腕時計にたまった汚れが原因の可能性があります。
長い間お手入れもオーバーホールも行わずに使用していた時計は、目に見える程の汚れが溜まってしまうこともあるため注意しましょう。
傷消しや研磨は専門家に依頼するのがオススメ
小まめなお手入れは大切ですが、自宅でのメンテナンスをする時は、外装を磨いて汚れを取り除き、綺麗にすることをメインに行うようにしましょう。
時計は熟練の技術者によって組み立てられた物なので、専門知識のない人がオーバーホールをするのは不可能です。
分解しても元に戻せなくなってしまう可能性が高いので、内装はいじらないようにしましょう。
また、時計に付いた傷を消したい場合は、自身で行うよりも専門家に依頼するのがオススメです。
傷を消す時には研磨をしますが、風防の研磨は難しく、素人が行うとかえって状態を悪化させてしまいます。
錆び落としも同様に素人には難しい作業なので、基本的に錆びや傷の修復など、何かを削る作業が必要なメンテナンスは専門家に依頼するのが懸命です。
素人でもOK!お家でできる3つのお手入れ方法
1.まずはクロスなどで綺麗に拭く
金属素材のバンドを使用した時計は、皮脂や汗により雑菌が繁殖しやすいため、小まめなお手入れをしないと不衛生なうえに、錆びや劣化の原因になります。
場合によってはかぶれを引き起こす原因にもなるので、マイクロファイバーやセーム革といったクロスで乾拭きをするようにしましょう。
セーム側のクロスは表面のキメが細かく、時計に傷を付けることなく磨くことができる他、静電気を起こさないので埃を引き寄せる心配もありません。
磨く際は、ケースやブレスレッドの表面はもちろん、肌が直接付着する内側の部分も忘れずに拭くようにしましょう。
2.細かい汚れは歯ブラシで落とせる!
クロスで拭けば、付着していた汚れや手の脂などは拭うことができますが、ブレスレッドの溝など、細かくてクロスが届かない場所は歯ブラシを使うのがオススメです。
ただし、毛先が硬い歯ブラシでは時計を傷付ける恐れがあるので、やわらかい毛を使った歯茎にやさしい歯ブラシなどを使用するようにしましょう。
歯ブラシの細かい毛なら、溝に入った汚れもかき出すことも可能です。
また、豚毛ブラシなど、歯ブラシより大きめのブラシを使って全体を磨くのもOKです。
もし柔らかいブラシでは取り切れない汚れがこびりついているようなら、つまようじを使って落とすのもアリですが、時計を傷付けないように自己責任で行うようにしましょう。
3.クリーニング液やレザーオイルを使う
時計のブレスやケースの裏がくすんでいて、クロスで拭いても落ちないようなら、金属用のクリーニング液を使用するのも良いでしょう。
くすみの目立つ部分に吹き掛け、布で綺麗に拭き取れば脂汚れも綺麗に落ちます。
クリーニング液を使用する際は、成分によってはパッキンを劣化させてしまう恐れがあるため、裏蓋やベゼルとケースの結合部分にはスプレーを直接吹き掛けないように気を付けましょう。
レザーのストラップをお手入れする場合は、水を含ませると革が傷む原因になるので乾拭きが基本ですが、乾燥が気になるようならレザーオイルを塗布してください。
レザーオイルを使用する際は、色落ちしない物を選ぶようにしましょう。
オーバーホールに出すのも忘れずに!
時計の外装だけなら、クロスやクリーニング液などを使用して綺麗にすることは可能です。
しかし、よほどの技術と知識を持っている人でないと、時計内部のメンテナンスまでは自分で行えません。
劣化を防ぐために、日頃から自宅でお手入れすることは非常に大切ですが、専門技能士によるオーバーホールも必要です。
潤滑油の注油や超音波洗浄などは自身で行うことはできないので、3~5年に一度はオーバーホールに出して点検してもらうようにしましょう。
オーバーホールは、メーカーに依頼をすると4~8万円程の料金がかかってしまいますが、時計専門の修理店なら2万円前後で行ってくれる所も多いです。
今はお店に直接持ち込まなくても、時計を郵送で送るだけでオーバーホールを行ってくれる時計修理店も増えているため、しばらく点検に出していない方は、時計のオーバーホール・修理にオススメの専門店5選!のお店などを参考に、オーバーホールの依頼を検討してみてください。