時計が遅れる原因6つを解説!修理に出す必要はある?

最近時間を合わせても気付くと時計が遅れている、という方は時計が故障しているのかもしれません。

時計が遅れる理由や原因ごとの対処法、修理に出すかどうかの判断基準などを紹介しているので是非参考にしてください。

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そもそも時計が遅れるのは何が原因なの?

1.油切れや変質

油による時刻のずれは、クォーツ時計よりも機械式時計にありがちな原因です。

機械式時計は、100以上の部品が組み合わさって作られた時計のため、パーツをスムーズに動かしたり、摩耗を防ぐために潤滑油が使用されています。

しかし、この潤滑油は時間が経つにつれて固まってしまたり、変質が起こり、部品の動きの妨げになってしまうのです。

正常に使用していても潤滑油は3~5年ほどで乾燥が起こるため、定期的に油の交換が必要になります。

油が切れたり変質が時刻の遅れの原因だった場合、オイルの交換や固まった潤滑油の洗浄によって時計は正常に動くので大掛かりな修理は必要ありません。

2.磁気の影響

時計は強い磁気を受け続けると精度が狂うことが多く、時期の影響を受けた状態のことを俗に「磁気帯び」と言います。

磁気を発する機器の近くで時計を使用していると磁気帯びになることがあるため、日頃から強い磁気を持つ物の近くには時計を置かないように気を付けた方が良いでしょう。

腕時計の収納・保管方法で適切な保管場所についても解説しているので合わせて確認しておくのがおすすめです。

一度磁気帯びになった時計は、ムーブメントの内部部品も磁化してしまい、磁気から遠ざけただけでは正常には戻らないため厄介です。

時間が狂うだけではなく、時計が止まってしまうこともあるため、磁気帯びになった時計は磁気抜き修理に出さなければなりません。

3.内部パーツの劣化や故障

潤滑油と同様に時計の内部パーツも経年により劣化をします。

部品が寿命を迎えている場合、既に摩耗して時計の針を進めるための役割を果たせなくなっている可能性があるので、部品の交換が必要です。

また、部品の寿命は来ていなくても、部品が故障している場合もあるので時計を分解して確認する必要があります。

専門家でないと、時計の裏蓋を開けたとしてもどの部品が原因で時刻が遅れているのか判別がつきません。

故障している部品が分かれば、該当のパーツのみの交換で済む場合もあるので、専門店で見てもらうのがおすすめです。

もしパーツではなく電池切れが原因と思える場合は、時計の電池交換のやり方を参考に、電池を新しい物に入れ替えてみてください。

4.衝撃による部品の破損

時計を落下させたり強い衝撃を与えた場合、外装には異変がなくても内部のパーツが破損している場合があります。

実際、時計を落としたりぶつけたことをきっかけに時刻に大幅な遅れが現れる事例も少なくありません。

ケースや風防が破損していないと、内部も特に壊れていないと考えられがちですが、内部の細かいパーツが破損していたり、衝撃によって位置がずれている可能性があるため確認が必要です。

また、外部からの衝撃を受けなくても、水に濡れたり水没によって時計が遅れる場合もあります。

水没した腕時計の修理については水没した時計の対処・修理の費用にて詳しく解説しているので参考にしてください。

5.ゼンマイ切れ

機械式の時計の場合、ぜんまいを巻いて使用することになりますが、巻き上げ不足だと精度が不安定になることから、多めに巻いている人は多いです。

しかし、ぜんまいは必要以上に巻くと過剰に力がかかってしまい、金属疲労によって切れてしまうのです。

ぜんまいが切れると部品交換をしない限り時計が正常に動かないので、修理が必要になります。

手巻き時計なら巻き止まりまで、自動巻き時計ならリューズを30回程巻き上げる、といったように、日頃から適切な巻き上げ回数を意識するようにしましょう。

6.自動巻き上げ機構やヒゲゼンマイのトラブル

自動巻き上げ時計の場合、腕の動きに合わせておもりが回転し、歯車に伝達してゼンマイを巻き上げることになります。

この巻き上げる機構部分は負荷がかかりやすいため、部品同士の擦れによって摩耗してしまうケースは珍しくありません。

摩耗によって時計が正常に動かなくなることがあるので、分解清掃や部品交換を行うようにしてください。

他にも、機械式時計の針を動かす役割を担うヒゲゼンマイが絡んだり、中心が歪むことによって遅れや進みが生じることもあります。

こちらも部品の交換が必要になるので、専門の人に見てもらうのが賢明です。

時計の時間がずれていたらどうやって対処する?

時計のずれは必ずしも故障ではない

時計の針が遅れていると故障を疑うことがほとんどですが、実は時刻が遅れているだけでは故障とは限りません。

時計の遅れや進みの度合いを精度と言い、機械式時計は日差、クォーツ時計には月差や年差で表します。

電波時計のように自動的に時刻を補正してくれる機能があれば、正確に動き続けることが可能ですが、他の時計はそうもいかないため、メーカーごとに精度の幅が設けられているのです。

自分の使っている時計のメーカーが、誤差を+-60秒としているなら、時刻が1分ずれていたとしても故障ではなく誤差の範囲内です。

しかし、日が経つにつれて誤差が大きくなり、数分~数十分の遅れが生じるようなら故障が原因である可能性が高いです。

時計が遅れているようならオーバーホールへ!

誤差の範囲ではなく明らかに遅れや進みが出ている場合は、そのままにしておかずオーバーホールに出すのがおすすめです。

放置しておくと状態が悪化する恐れがあるため、早めに点検をして不具合のある個所を修理するようにしましょう。

メーカーに直接依頼をすると、8万円近くの料金がかかる場合もあるので、修理に出すのを渋る方もいますが、時計の専門店に依頼をすればもっとコストを抑えて同等のメンテナンスをしてくれます。

時計専門店の修理費は2万円前後で済むことが多いので、修理費を抑えたい方や、近場に専門店がないという方は、時計のオーバーホール・修理にオススメの専門店5選!で紹介されているお店の利用を検討してみてください。

時計は梱包してお店まで着払いで送れば良いので、オーバーホールの料金以外に余計な費用はかかりません。

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