リューズ(竜頭)が固い原因は何?正しい外し方や修理する方法を解説

リューズが固すぎて回らなかったり、緩くて手ごたえを感じられない時は、時計に不具合が起きている証拠です。

リューズが不調になる原因や対処法、故障してしまった時にすべきことなどを紹介しているので、リューズの不具合に悩んでいる方は参考にしてください。

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リューズがうまく回らない原因は何?

1.リューズのロックが外れていない

リューズにはねじ込み式と引き出し式の2種類がありますが、ねじ込み式のリューズはロックを解除しないと回転させることはできないため、まずはロックがかかっていないか確認しましょう。

ねじ込み式のリューズは、6時方向にリューズを回すと少しずつ外れていき、最後まで回せば引き出し式のようにリューズを引っ張ってカレンダーや時刻を調整することが可能です。

ロックを解除して調整を終えたら、リューズを締めなければなりませんが、12時方向に回しただけではリューズは閉まりません。

ただ回してもぜんまいが巻かれるだけなので、ゆっくりと中に向かって押しながら12時方向にリューズを回転させるようにしましょう。

ロックをし忘れると、中に水やゴミが入ってしまい、故障の原因になるので注意してください。

2.ゴミや汚れが詰まっている

リューズは押したり引いたりするパーツなので、開閉時に手に付着した汚れやゴミが入ってしまうことも少なくありません。

特に、リューズを引っ張る際に摘まむギザギザ部分に汚れが付着したまま開閉を繰り返すと、徐々にリューズの奥へと汚れが侵入していってしまうの注意です。

また、ホコリなども溜まりやすい場所なので、カレンダーや時刻を設定したり、ぜんまいを巻き終えたら開けっ放しにはしておかず、必ずリューズをきっちり占めるように日頃から心掛けましょう。

もしリューズが汚れていることに気付いた場合は、クロスで拭いたり、つまようじで汚れを取り除くようにしてください。

自宅でできる時計のメンテナンス・お手入れ方法も紹介しているので、汚れているようならぜひ実践してみましょう。

3.リューズが錆びている

水はもちろん、汗や手の垢などが付いたままリューズを放置しておくと錆びてしまいます。

リューズが錆びると最悪引くことも回転させることもできなくなるうえに、無理に巻こうとすればポッキリとリューズが折れてしまうため、扱いには十分な注意が必要です。

リューズが動かない、重いといった時は、無理に回転させるとリューズの破損に繋がるので、自分で対処しようとせずに専門店に持ち込むようにしましょう。

錆び落としのアイテムなども販売されていますが、時計の錆び落としは素人には難しいので、自分で対処するよりも、プロに任せるのが懸命です。

4.摩耗や油不足による劣化

機械式時計はパーツを動かすために潤滑油を使用していますが、時間の経過と共に油は劣化してしまうものです。

油が古くなって潤滑油の役目を果たせなくなると、パーツを動かす際に金属同士が強く擦れて摩耗が起こります。

放置しておくとリューズだけでなく他のパーツも破損する恐れがあるので、速やかにオーバーホールに出して油を交換してもらうようにしましょう。

また、パーツが摩耗している場合、固くなるのではなくリューズが緩くなるケースもあります。

リューズを回しても手ごたえが少ない時は、歯車がかみ合ってなかったり、ぜんまいが緩んだり切れたりしている恐れがあるため、固くなった時と同様に専門店で点検してもらうようにしましょう。

リューズが正常に動かない場合の対処法は?

リューズを無理に動かしたりしない

正常に回転させることができないリューズを力任せに回すと、リューズが折れてしまうため、明らかに錆びている場合や、普通の力加減で回すことができないと判断した場合は、そのままの状態で時計修理の専門店に預けるようにしましょう。

また、緩んでいてリューズが抜けてしまった場合も、無理やりねじ込むと内部のパーツが破損してしまう可能性があるので要注意です。

緩いリューズは無理に時計にはめようとしなくて良いので、リューズは失くさずに保管しておいてください。

外れてしまったリューズは交換になるから不要と考える人もいますが、破損していなければ再利用できることもあります。

ロレックスなどの高級ブランド時計のリューズは3万円近くする場合もあるので、無駄な費用をかけないためにも、必ず取っておくようにしてください。

不調を感じるならオーバーホールで点検を

リューズの不調は珍しいことではありませんが、固くて動かなくなったり、緩くて空回りをするようになったら、内部に何らかの不具合が起きている合図です。

本格的に故障して動かなくなる前に、早めのオーバーホールを心掛けるようにしましょう。

内部パーツの点検は、専門の知識や技術を修得している人でもない限り、自分で行うことはできません。

変にリューズをいじったり、分解をするとかえって時計の状態を悪化させてしまうので、不調を感じたらすぐに専門の時計修理店に点検を依頼しましょう。

今は、時計のオーバーホール・修理にオススメの専門店5選!で紹介されているお店のように、店頭に直接持ち込まなくても郵送で時計を送るだけで修理やオーバーホールが受けられる専門店も多いです。

メンテナンスにかかる料金も、メーカーの半分以下で抑えられる場合が多いので、リューズの状態を一度見てもらいたい人は利用を検討してみましょう。

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